『終わりの始まり』
貴女と繋がっていた電話線を切って切って
線じゃなくなるまで切り刻んで
ようやく貴女の幻影が消えて
電話線と同じくぷっつりとずたずたに切られた僕の心は
恐らく貴女の心には何の印も残さずに消えた
新しい電話線を探して
接続先を探して
新しい人を探して
新しい貴女を探して
その先を探して
そしてまた繋がりを切る羽目になる
終わらないし始まらない
繋げて切る無限のルーチン
繋げて繋げて切って切って繋げてほら
終わりも始まりも無い
何て素敵で反吐が出そう
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