『いかないで』


おいていかないでおいていかないで
あなたはとても眩し過ぎて
私では到底追い付けないんだ

おいていかないでおいていかないで

叫ぶ自分はとても愚かな生き物で
笑みを向けてくれる君の姿にさえ怯え
暗い場所から君を眺めるだけで満足し

そしてまた君を求める

君は一瞬の光芒

光を放って消えた眩しい君
おいていかないでおいていかないで

置いて逝かないで、何て事は言わないから

何時か別れが来る事なんて知っているから
せめて生きている間だけ
おいていかないでおいていかないで




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