『絶叫』

空を見上げて叫びたかった



「      」



叫ぶようなことは何もなかった

叫びたい人の名も
叫びたい主張も
叫びたい無意味な言葉も

なかった


「      」


だから私は

空を睨んで無言の絶叫


無音の絶叫


届かぬ絶叫




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