『だれかたすけて』


胸が苦しい

暗転

早鐘を打つ

だけどけして恋などでは無く

悪意と憎悪の中で

胸が苦しい

助けを求める声は

くらやみのなかにきえた


「だれかたすけて」


かすれてきこえないほどの

ちいさなこえ

だった





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